財団法人神奈川科学技術アカデミー

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高革新的光学プラスチック材料の開発

(平成15年9月終了)

研究目的

 広く普及している従来の光学プラスチック材料では達成することのできない、優れた特性をもつ「革新的光学プラスチック材料」を創生し、デバイス、システムとしての実用化を目指す。

主な研究成果

1) 老視矯正用累進多焦点大口径GRINレンズ

 レンズ下部の所定の領域のみに屈折率の分布を持つポリマーを創生した(図1)。これを用いれば、非常に簡単な単一球面形状の老視矯正用累進多焦点眼鏡レンズが実現できる。
 老視矯正用の眼鏡レンズとしては、現在、レンズ上部と下部を異なる曲率の球面とすることにより、異なる2つの度数を持たせた遠近両用タイプのものが普及している。このような2重焦点型のものは、その境界で「像の飛び」が生じるため、不便なことが多い。この問題を解決するため、近年、度数が連続的に変わる累進多焦点型のものが研究されているが、従来の光学プラスチック材料を用いた場合には、非常に複雑な非球面形状にしなければならず、設計・作製面での困難さがあった。

老視矯正用累進多焦点大口径GRINレンズ
図1 老視矯正用累進多焦点大口径GRINレンズ。

プロジェクトリーダー

小池 康博 氏小池 康博


慶應義塾大学理工学部
教授

>> 慶應義塾大学理工学部

2) GRINコンタクトレンズ

 内部の屈折率が、半径方向に連続的に変化するポリマーを創生し、コンタクトレンズへの応用を試みた。
 我々が提案するポリマーを用いれば、単一球面形状で、2重焦点コンタクトレンズや累進多焦点コンタクトレンズを実現することが可能である。

3) 屈折率分布型ポリマー光ファイバーレーザー

 屈折率分布(GI)型ポリマー光ファイバーのコア部に、中心部ほど濃度が高くなるように有機色素を添加することにより、非常に効率の高いポリマー光ファイバーレーザーを実現することに成功した(図2)。また母材組成について検討を進めた結果、従来のものよりも優れた耐光性をもつものが作製できた。

発振動作中のポリマ-光ファイバーレーザー
図2 発振動作中のポリマ-光ファイバーレーザー

イノベーションセンター 研究支援グループ
TEL:044-819-2034 FAX:044-819-2026
研究推進グループ E-mail : res@newkast.or.jp

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