財団法人神奈川科学技術アカデミー

 ホームイノベーションセンター過去の事業のご紹介> 外部資金導入実績> 神奈川県地域結集事業型共同研究事業>  光触媒の医学・医療への応用と実用化の研究

光触媒の医学・医療への応用と実用化の研究

(平成15年9月終了)

研究目的

 光触媒による防菌・防臭効果の医学材料への応用、微粒子打ち込み法による光触媒微粒子の癌細胞への効果と癌治療法への応用、光触媒の超親水性の医学への応用可能性の検討、光触媒反応の細胞・細胞内高分子(DNAなど)への影響とその応用。

主な研究成果

1) 光励起化学反応による防菌効果の医学材料への応用の検討

 各種医療用カテーテル、チューブ類に酸化チタン(TiO2)のコーティングを試み、シリコン系と合成ゴム系のカテーテル(図1)で成功し、光による防菌、殺菌効果も確認した(図2)。
  柔らかい素材へのTiO2のコーティングにもかかわらず、本来の性能を失わず、耐久性に優れ、はがれなども起こさない光触媒機能のついた医療用チューブを開発した。
  さらに、TiO2の光触媒反応による還元力を利用して銀をTiO2表面に析出させ、暗所においても抗菌性を発揮できるカテーテルを開発した。

医療用カテーテル
図1 医療用カテーテル

プロジェクトリーダー

窪田 吉信 氏窪田 吉信


横浜市立大学 医学部
教授

平成14年度研究成果

事業終了報告(研究成果)

>> 横浜市立大学

2) 光-TiO2微粒子の癌細胞への効果と癌治療法への応用の検討

 TiO2を培養細胞やヌードマウスに移植されたヒト癌細胞に微粒子打ち込み法により打ち込み、その直後より光照射を行った。その結果、強制導入されたTiO2の光触媒反応により殺細胞効果と抗腫瘍効果が得られることがわかった。

3) 光触媒反応の細胞内高分子(DNAなど)への影響とその応用の研究

 環境中から生物の体内に取り入れられ、様々な異常を引き起こす内分泌撹乱物質の一種である女性ホルモンを、光触媒が持つ有機物分解反応を応用して分解を試みた。その結果、TiO2光触媒は、短時間で女性ホルモンの代表物質である17β-エストラジオールを分解し、環境に影響のないレベルにまで活性を低下させることができた(図3)。

サクションカテーテルの抗菌性試験
図2 サクションカテーテルの抗菌性試験

17β-エストラジオールの女性ホルモン活性
図3 17β-エストラジオールの女性ホルモン活性

イノベーションセンター 研究支援グループ
TEL:044-819-2034 FAX:044-819-2026
研究推進グループ E-mail : res@newkast.or.jp

 前のページへ戻る    ページのトップへ戻る