財団法人神奈川科学技術アカデミー

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神奈川県RSP事業 平成14年度育成試験課題


「フォトンモード光記録に用いうるフォトクロミック材料の開発」

熱非可逆フォトクロミック化合物であるジアリールエテンに不斉要素を導入し、光環化により比旋光度が大きいヘリセン構造が生成し、光照射前後で大きな比旋光度の変化がみられ、しかも耐久性・高分子との相溶性にすぐれた光記録材料を開発し、接近場光学を応用した読み込み及び既にMOで使われている施光度読み出しと組み合わせて1テラビット/平方インチの超高密度光記録材料の実現を目指す。

再委託先:
横浜国立大学 大学院工学研究院 機能の創生部門 分子の機能分野 横山 泰 教授



「動脈硬化粥腫に対する光線力学的治療」

心筋梗塞・狭心症の原因である動脈硬化粥腫を早期・低侵襲的に治療するため、光線力学的治療法(PDT:Photodynamic therapy)を適用し、in vitro細胞系にて動脈硬化粥腫モデルを用い、粥腫部に選択的に集積する光感受性物質を投与し、PDTを行なう。光感受性物質の投与条件、レーザー光照射条件等の基礎的なPDT処理条件を確立する。

再委託先:慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科 荒井 恒憲 教授



「ティッシュエンジニアリングによる組織再生の基礎的、臨床的研究」

気管部悪性腫瘍で広範囲の気管切除による失声の回避治療を究極の目的とし、動物実験にて人工気管の作成・植埋技術の確立を目指す。切除した患者気管の無細胞化を行い、次いで得られたコラーゲン気質の細胞外マトリックスに新に細胞を導入し、ハイブリッド型人工気管を作成し、これを患者に植埋することにより、免疫拒絶反応やウィルス感染の恐れのない、又倫理上の問題がない気管の再生医療技術を確立し、患者のQOLの大幅な改善を目指す。

再委託先:聖マリアンナ医科大学 形成外科学教室 井上 肇 講師



「リアルタイム4次元(XYZt)立体動画像観察システムの開発」

細胞レベルの研究に正確で詳細な解析のために、細胞の立体的な情報を得ることが必要不可欠である。本研究では、TVカメラの画像高速取り込み及び対物レンズ深さ方向の移動を正確に制御する外部同期制御装置を使用し、リアルタイムで3次元画像の表示ソフトを開発して、4次元(XYZt)の動画像が観察できる共焦点顕微鏡システムを完成させる。

再委託先:東海大学 医学部 生理科学 石田 英之 助教授



「マイクロ工作機械用スピンドルの回転精度評価法に関する研究」

従来、高精度のスピンドルの評価には静電容量形微小変位計が用いられてきたが、直径25mm程度の測定基準球を使用するため小径のマイクロスピンドルには適用が難しい。そこで、新球度の高い0.5~1mm程度のマイクロレンズを測定基準として使用し、最新のセンシング素子を導入して、高速マイクロスピンドルの回転精度評価に適した工学的測定法を開発する。

再委託先:慶應義塾大学 理工学部 機械工学科 三井 公之 教授



「ナノ構造制御交互積層法を用いた超高比表面積材料の開発」

申請者らが開発した湿式交互積層法による常温常圧での薄膜のナノ構造制御に基づいて、通常の平面シートより2桁高い表面積の超高比表面積材料の開発を行う。作製したシートの有害ガスの吸着除去、エチレンガス除去による生鮮果物・野菜の鮮度保持への利用を開発するために、ロール式交互積層膜作製装置を導入し、天然素材と水をベースとしたナノ構造制御によるシート作製法を確立する。

再委託先:慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科 白鳥 世明 助教授



「新規画像形成法を基盤とするポリマー光導波路の開発」

申請者らが開発した「反応現像画像形成法」では、高分子主鎖に感光性官能基を導入せずに感光性高分子を調製できる。この方法をポリイミドなどのエンプラに応用して従来に比べて高解像度のポジ型微細パターンの形成を行い、高性能エンプラを用いた低光損失、耐熱耐候性、低コスト、屈折率制御が容易で、高加工性を備えた「ポリマー光導波路」や「光スイッチ」の開発を行う。

再委託先:
横浜国立大学 大学院工学研究院 機能の創生部門 分子の機能分野 友井 正男 教授



「ソフトコンピューティング手法を用いた画像処理による移動体交通環境認識システムの開発」

ソフトコンピューティング手法の進歩とDSPで画像処理の高速化により、CCDカメラの動画像からリアルタイムで対象物を抽出し、 同期処理することが可能になった。本研究では、大学の研究成果、背景差分画像処理法等を導入し、高級車用の接近車両や歩行者の検出、車線や信号の認識、危険度の判断等の機能を有する画像処理システムを開発する。

再委託先:
明治大学 理工学部 電気電子工学科 システム制御研究室 小野 治 教授



「水の運動エネルギを利用して駆動する超精密スピンドル装置の開発」

空気より圧縮性が小さくしかも油よりも粘度の小さい水を静圧軸受に採用し、流体の運動エネルギによって回転トルクを発生させるモータ機構を、スピンドル本体に一体的に組み込んだ超精密スピンドル装置を開発する。これにより、軸受の高剛性化とモータの高速化が両立でき、種々の振動発生を取り除くこともできる。さらに、水を冷却媒体としても使用する。

再委託先:神奈川大学 工学部 機械工学科 中尾 陽一 助教授



「機能的電気刺激による片麻痺患者の歩行再建」

脳卒中や脊髄損傷などで中枢からの指令が途絶えた麻痺肢の末梢神経に電気刺激を与え、麻痺肢を動かすことによってその機能を再建する研究である。伝達効率の改善を考慮した電気刺激パターンの作製及び臨床への応用実験を行い、汎用化をはかり、膝サポータの中にすべての機能を織り込めるように小型化・省電力化して、製品化をはかる。

再委託先:慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科 富田 豊 教授



「新規電子移動体触媒による殺菌・消臭装置の開発」

ポリアニリンが水と接触すると、水中に溶解している酸素分子が容易に還元されて、活性酸素が発生することを見出している。ポリアニリンを電子移動触媒として、大気中の臭気成分の酸化分解や細菌類の殺菌を行なうとともに、マイナスイオンを発生させ、室内等の環境浄化を目指し、省エネルギー型の殺菌・消臭装置の開発を行なう。

再委託先:桐蔭横浜大学 工学部 機能化学工学科 斉藤 潔 助教授



「局在表面プラズモンを使った高密度バイオセンシングシステム」

ヒトDNAシークエンスをはじめとする遺伝子工学を急速に発展するために、タンパクやDNAの相互作用、抗原抗体反応を高感度かつ超小型化のセンシングする技術の開発が望まれている。本研究では、表面粗さに起因するAu等貴金属中の局在表面プラズモン共鳴を利用して、光ファイバ端面に十数ミクロンの大きさを持つセンシングヘッドを構築する。

再委託先:
東京工業大学 大学院総合理工学研究科 物理情報システム創造専攻
梶川 浩太郎 助教授

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