財団法人神奈川科学技術アカデミー

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『食の安全・安心』プロジェクト

終了プロジェクト

研究概要

 神奈川県とKASTは、県内の産・学・公が一体となって地域課題・産業マクロニーズに取り組む地域産学公結集共同研究事業(神奈川産学公プロジェクト)を展開しています。

 現在、消費者や生産者の食品への関心は高く、『食の安全・安心』は明確な社会的ニーズとして存在しています。しかしながら、食の安全を証明する手法については確立していないものも多く、科学的な裏付けに基づく信頼性の高い安全性評価システムの構築が待たれます。また、近年患者が増加している食物アレルギーについてもたしかな予防・治療法は課題であり、そのメカニズムの解明が強く望まれています。

イメージ

 これらのニーズに応じ、神奈川県の科学技術政策大綱に掲げられた『科学技術による社会・生活への貢献、豊で安全な食生活への寄与』を実現するため、産学公連携の名のもと県内外の“知力”を結集して本プロジェクトを立ち上げました。

 本プロジェクトでは、2大研究課題として「食品機能性・安全性評価」、「食物アレルギーの解明・予防」を掲げ、科学的エビデンスに基づく食品機能性・安全性評価システム(公共試作開発ラボ機能など)の構築と県内産業において実現化が可能な研究成果の創出を目指します。これらをもって、神奈川の特色を生かした農作物・食品の利用を促進し、継続的に『食の安全・安心』に貢献していきます。

プロジェクトリーダー

阿部 啓子
(東京大学大学院特任教授)


神奈川産学公プロジェクト

研究体制

期間 2008年4月~2011年3月
参画機関 東京大学
神奈川県衛生研究所
神奈川県農業技術センター
神奈川県産業技術センター
大学、企業他

体制

『食の安全・安心』プロジェクトの体制

研究内容

■ニュートリゲノミスとは・・・
ニュートリゲノミスとは・・・

食品機能性・安全性評価

研究テーマ I :食品の機能性食品評価とニュートリゲノミクス

 ニュートリゲノミクス(栄養遺伝子科学)とは、Nutrition(栄養)とgenomics(遺伝子解析科学)の合成語で、食品成分の摂取に伴って起こる遺伝子群の発現量の変動を網羅的に解析する科学です。

 本研究では、食品科学の新分野であるニュートリゲノミクスに基づく食品機能性の評価系システムの構築を目指します。

■ニュートリゲノミスによる食品評価方法の確立
ニュートリゲノミスによる食品評価方法の確立

 具体的には、様々な食品素材の機能性や量的安全性(食品の欠乏・過剰摂取による影響)の評価を行い、食品の摂取効果を示すバイオマーカー(遺伝子)群を探索します。これらの研究で得られた成果をもとに、バイオインフォマティクス(生物情報学)を基盤とした評価体系を確立させ、遺伝子レベルの解析(トランスクリプトミクス)からタンパク質レベルの解析(プロテオミクス)へのシフトを目指します。また、ラット・マウス等の血液サンプルを用いたニュートリゲノミクス解析を行い、最終的にはヒトにおける血液サンプルを用いるニュートリゲノミクス解析手法の開発を推し進めます。

食物アレルギーの主な症状とアレルギー表示について

食物アレルギーの解明・予防

研究テーマ II :アレルゲンを指標とした新たな評価系の構築と「安全・安心」な農水産物生産システムの創生

 食物アレルギーは、食品のアレルギー物質(アレルゲン)を体内に取り込むことによって起こる様々な反応のことをいいます。これは誰にでも起きる可能性があり、時には重篤な症状を起こす恐れがあることから、特に注意を要する疾病です。

 本研究では、食品のアレルゲンを指標として、新たな評価系を構築し、生産から流通、消費までの一貫したアレルゲンの制御法を確立することを目標とします。具体的には、生産・保存段階における食物アレルゲン制御技術およびアレルゲン低減化を実現する栽培方法の開発、検査・解析段階における超高感度アレルゲン検出技術の開発とプロテオーム技術を利用したアレルゲン解析システムの開発を図ります。さらに予防・治療への展開として農水産物の低アレルゲン化と積極的治療への利用を目指します。

研究テーマ II : 研究戦略イメージ 研究テーマ II : 研究戦略イメージ

地域との協力関係

 本プロジェクトでは、公設試験研究機関、産業界、地域大学等の提案・参画を積極的に受け入れ、共同研究や研究交流を継続的に行うことで研究のさらなる発展を目指します

食物アレルギーニュース

 薬剤師監修の健康応援マガジン「まちアポ」誌に、食の安全・安心プロジェクトの板垣康治が食物アレルギーニュースを連載しています。

 ※Vol.1~12は神奈川県衛生研究所アレルギー研究プロジェクト統括研究リーダーとして執筆

研究リーダー 板垣 康治/博士(医学)
【執筆者紹介】 食の安全・安心プロジェクト
食物アレルギーの解明・予防
研究リーダー 板垣 康治/博士(医学)
   
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イノベーションセンター 研究支援グループ
TEL:044-819-2034 FAX:044-819-2026
研究推進グループ E-mail : res@newkast.or.jp

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