財団法人神奈川科学技術アカデミー

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「エコ固体酸触媒」プロジェクト

終了プロジェクト

研究概要

エネルギー・化学資源を創る植物由来のエコ触媒

「エコ固体酸触媒」プロジェクト

 反応を促進し、何度でも使える魔法の物質 -触媒- は私たちの社会を支える様々な物質を生産するのになくてはならないものです。燃料、繊維・ポリマー・樹脂の原料、医薬品、添加…その他多くの必要不可欠な化学資源は触媒を使って生産されています。多くの場合、これらの源の生産は原料に触媒を入れ、熱などのエネルギーを加えて反応を進めることによって始まります。反応が終わった後、さらにエネルギーをかけていらないものを取り除くことによって、私たちが必要とする資源を手に入れることができます。反応を進めるのに必要なエネルギーと余分なものを取り除くのに必要なエネルギー。この2つのエネルギーを可能な限り小さくできれば、エネルギー消費とCO2排出を抑え、私たちが必要とする資源を環境に優しく、しかも安価に手に入れることができるはずです。

 本プロジェクトでは、この2つのエネルギーを極限まで小さくする触媒を創ることによって、エネルギー消費、環境に与える負荷、コストを極限まで低減した資源生産の実現を目的としています。この夢のような触媒の青写真はこれまでの研究から既に出来上がっています。それは豊富にある植物から作った炭をベースにした固形物であり、小さなエネルギーで反応を驚異的に加速します。さらに、反応後はほとんどエネルギーを加えることなく、目的の化学物質のみを取り出すことができます。この材料をベースに工業的に重要な化学資源のエコ生産だけでなく、廃木材・農業廃棄物・豊富な雑草からのバイオエタノール製造 -食べ物を使わないバイオエタノールの生産- を目指します。

プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダー 安田 賢二 氏原 亨和
(はら みちかず)


【材料化学・ナノテクノロジー】

「エコ固体酸触媒」プロジェクト

研究体制

期間 平成19年 4月~平成23年 3月 4年
実施場所

〒213-0012
神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1
KSP東棟3、4F

研究概要 (H23年8月)pdfアイコン

中間評価報告書

事後評価報告書

研究状況(PDF 431KB)pdfアイコン

研究内容

図1 高性能固体酸触媒の合成
図1 高性能固体酸触媒の合成

1. セルロースの糖化触媒の創世とプロセス化

 セルロースの糖化は廃木材、農業廃棄物、雑草から再生可能な究極の液体燃料「バイオエタノール」を製造するためのキーテクノロジーです。少ないエネルギーで効率よくこれらから糖をつくり、しかも糖の精製・分離にほとんどエネルギーを必要としない固体の触媒を植物由来の炭から創ります。そしてこの固体触媒をベースにしたプロセス実現を目指します。

図2 産業応用へのコンセプト
図2 産業応用へのコンセプト

2. 必要不可欠の化学資源を環境に優しく生産する高機能触媒の創生

  アルコール類、エステル類、ポリマー・プラスチック・樹脂原料、添加剤、医薬品など、私たちの社会を支える化学資源を環境に優しく生産する触媒を創ります。不必要な副生物を排出することなく、目的の化学資源だけを効率的に生産するプロセスを創出します。

3. 触媒の生産・サンプル提供と廃棄物からの触媒製造技術の確立

  創生した高性能触媒を大量に生産し、これを連携研究機関・企業に供給することによって研究開発を推進します。希望する研究機関・民間企業にもサンプル提供をする予定です。また、この触媒は植物由来の廃棄物 -廃木材、農業廃棄物、雑草- から簡単に合成することができます。これらの豊富で安価な原料から大量の触媒を製造する技術を確立します。

イノベーションセンター 研究支援グループ
TEL:044-819-2034 FAX:044-819-2026
研究推進グループ E-mail : res@newkast.or.jp

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