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- 作製血小板の新規安定供給システムの確立を目指して -

革新的血小板創製技術の確立と医療応用プロジェクト

 プロジェクト・リーダーが開発した世界初の再生医学/細胞培養技術をもとに、独創的且つ安全・安定的な血小板の作製と血小板機能評価システム構築に向けた技術の確立を目指します。

 

 

 

 


プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダー 松原 由美子 松原 由美子


慶應義塾大学 医学部
発生・分化生物学教室 
准教授

 

研究体制

期 間
2014年11月 ~ 2018年3月
 
構 成
プロジェクトリーダー
常勤研究員
派遣研究員
研究補助員
事務補助員
 
実施場所
慶應義塾大学 総合医科学研究棟 8S2

研究員一覧

中間評価報告書

研究概要

 本研究は、自分の少量の皮下脂肪を採取・保存しておいて、もし血小板輸血が必要になった場合は、保存してある細胞から必要な量の血小板を作成し、血小板輸血に用いることが出来るシステムをつくるために行います。このシステムが実現すれば、血小板輸血の抱えている量不足や感染症、他人の血液の繰り返し輸血により輸血が効かなくなる、という大きな問題(詳細は後述)が回避できるようになります。

 血小板は体内で止血作用を持つ他類なき細胞であり、出血や抗がん剤使用時で起こる血小板減少が重篤な場合は死に至ります。血小板輸血は、血小板減少に対する確立された治療法ですが、その100%を善意の献血に依存しています。その保存期間は、わずか4日間であり、超高齢化社会を迎え、がん患者が増加している現在の状況において、このままでは需要と供給のアンバランスが増大することは確実と考えられています。

 本研究では、皮下脂肪前駆細胞からの血小板作製技術を基盤として、少量の皮下脂肪前駆細胞から大量の血小板を安全・大量に作製するシステム構築を行います。さらに、得られた作製血小板の止血作用などの機能や安全性試験を、試験管内とヒト細胞を受け入れ可能な免疫不全マウスを用いた体内試験にて行います。そして、複数の大型バイオリアクター導入に向けたシステムの最適化や機能保持に適した保存システムを確立します。

研究内容

(1)作製血小板のプロトコル最適化  
 これまでに確立した血小板作製手法のスケールアップを目指すべく、バイオリアクターを用いた血小板の大量作製を行うにあたり、
血小板を放出する巨核球の大量培養をはじめとしたプロトコルや条件等の最適化を図り、血小板の大量作製技術の確立を目指します。
(2)作製血小板の機能評価・機能評価システム構築に向けた要素技術の開発
①in vitroでの作製血小板の機能評価
  in vitroにおいて、顆粒放出能、血小板凝集能、血栓形成能等
②作製血小板の機能評価・安全性試験
  創傷NOG(免疫不全)マウスを用いてヒト作製血小板の創傷治癒効果の検討
(3)in vivoでの作製血小板の機能評価・安全性試験
血小板減少NOG(免疫不全)マウスを用いて、作製血小板のin vivo機能評価
(4)作製血小板の医療応用に向けた大量培養法の確立・機能保持に適した保存技術の確立
大型バイオリアクター導入に向けたプロトコル確立

イノベーションセンター 研究支援グループ
TEL:044-819-2034 FAX:044-819-2026
研究支援進グループ E-mail : res@newkast.or.jp

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