高次評価法の実用化・検証

●研究背景
  高齢化社会の到来を迎え、健康で豊かに年齢を重ねたいという社会的ニーズの高まりから、健康や抗老化志向商品の市場が拡大し、特に機能性食品は大きな関心を集めています。食品摂取による影響は、多くの成分が複合的に作用し、長時間かけて効果が現れるため、食品摂取に伴って起こる生体変化を分子レベルで網羅的に解析するニュートリゲノミクス(栄養遺伝子科学)評価法が有効です。 生体の変化は、ゲノムDNAからの転写(mRNAの変化)、mRNAの翻訳・修飾(タンパク質レベルの変化)、代謝レベルの変化として現れます。本プロジェクトでは、これまで最初の応答であるmRNAの変化を網羅的に解析できるDNAマイクロアレイ解析による機能性食品の評価を実施してきましたが、本事業では、mRNA量の解析に加え、代謝産物量やエピゲノムなどの新たな手法を組合せ、より科学的に信頼性の高い評価法を確立する事を目的としています。そして、新規評価法を用いて機能性・安全性評価を示すことにより、企業における機能性食品等の開発を促進します。

 

 
●研究内容
  従来の転写産物(mRNA)の解析に加え、新たな指標としてヒストンの修飾やDNAのメチル化といった、遺伝子の変異を伴わない転写の変化を検出するための解析、さらに、代謝産物を指標とした網羅的解析(メタボローム解析)を実施します。また、これらのエピゲノム機構の解析を行うと同時に、食品評価法への応用展開を試みます。これら一連の解析から得られる膨大な情報を、バイオインフォマティクス手法を用いて比較・検討し、新規指標を加えた解析の有用性を検証します。

 



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