迅速診断法の確立とその製品化

●研究背景
  平成24年度厚生労働省の人口動態統計によると、日本人の死亡原因中、肺炎が第3位になっています。肺炎を引き起こす微生物は、ウイルス、細菌、非定型(マイコプラズマやクラミジア)、真菌、原虫など様々ですが、特にマイコプラズマ性肺炎は増加傾向を示しており、健常人が容易に罹患し、長期の激しい咳を伴うことで二次感染をおこしやすく、しつこい咳と発熱を特徴とし、ときには重篤化する場合もあります。現在、その検出には、体内の免疫応答を測定する手法が用いられていますが、正確に判定できない場合が多くあり、一方で、患者からのマイコプラズマの分離培養による検出は最も確定的な診断法ですが、時間がかかるため早期診断には適しません。
  本研究は、抗原抗体反応を利用したイムノクロマトグラフィーを用いる事で、マイコプラズマを迅速・簡便に検出する方法を開発し、またマイコプラズマ肺炎ワクチン開発の基礎研究の推進、さらには耐性菌に有効な新規抗菌薬の探索を積極的に進めることを目的として展開します。

 

 
●研究内容
  簡便性と迅速性を兼ね備えたイムノクロマト法を原理とした診断方法を開発します。イムノクロマト法は、抗原抗体反応による高い特異性とクロマトグラフィーによる分離技術を兼ね備えた方法で、特別な機器を必要とせず、検体採取後10分程度で結果を得ることが可能です。本プロジェクトでは、肺炎マイコプラズマに特異的な標的抗原を選定した後に、モノクローナル抗体を用いたイムノクロマト診断キットを開発し製品化をおこないます。

 



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